バルカナイズ製法って?!

当サイトでもたびたび登場する「バルカナイズ製法」なるワード。

お店にお越しいただいたことがある方は、スタッフから説明されたこともあるのではないでしょうか?

L&HARMONYでも多く取り扱う、レトロでローテク感のあるオールドスクールなスニーカーはこの製法で作られていますが、今回はあらためて「バルカナイズ製法」について掘り下げてみたいと思います。

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当サイトでもたびたび登場する「バルカナイズ製法」なるワード。

バルカナイズ製法は、チャールズ・グッドイヤーと、トーマス・ハンコックという人物によってつくられました。

150年以上も前に、グッドイヤーが開発した基礎技術「バルカナイゼイション」を、ハンコックが理論的に構築し「バルカナイズ製法」は確立されたそうです。(ちなみに、この製造工程を火と鍛冶の神「バルカン」になぞらえて「バルカナイゼイション」と名付けました)

スニーカーは足の甲部分の布地であるアッパーと、靴底のゴム素材であるソールでできています。

基本的に布とゴムは全くの異素材なので、くっつけて十分な強度を出すのはとても難しいんですが、それを可能にしたのが「バルカナイズ製法(加硫缶製法)」。

要するに、バルカナイズ製法というのはスニーカーの接着方法なんです。

スニーカーの本体と、ソールの間にまだ固まっていないゴムをはさんで接着、専用の釜に入れて100℃以上の高温で圧力を加えながら、硫黄などの加硫剤を加えることで、ゴムを硬化させてアッパーとソールを隙間なく圧着する製造方法のことなんですね。手仕事の工程が多くて、熟練の技術が必要だったりします。

▲アッパーとソールの境界と型ごとに異なった表情のラバーテープ。

 

このように製造することで、キャンバス生地とゴムという、素材の異なる二つのものを強力に接着し一体化することができるため、ソールがしなやかで柔らかい、それでいて丈夫で壊れにくく美しいシルエットが保てるという素晴らしい特徴を持っています。

▲ソールのしなやかさに注目!

 

また、スニーカー本体とゴムソールの境目をさらに補強するためにラバーテープがぐるりと巻かれますが、このラバーテープの見せる表情が、バルカナイズ製法で作られたスニーカーの一種のアイデンティティでもあります。

なんともいえないレトロ感があって、機能面も優れていることからファンも多く、ロングラン商品となるものが多いバルカナイズドスニーカー。

L&HARMONYでもいろいろお取り扱いしているので、ぜひ上記豆知識を参考にしつつ、みてみてくださいね。

 

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